ChatGPTの指示文章の書き方のコツ

ChatGPTに何かお願いするとき、シンプルに「〇〇のアイディアをください」「〇〇のポイントを5つの箇条書きにまとめてください。」といった指示でもChatGPTは動いてくれますが、

指示文章の書き方を工夫することで、より精度の高い回答や、求めている回答が少ない工数で手に入ったりします

この記事では指示文章の書き方の例をいくつかご紹介しますので、ぜひ活用してみてください。小難しく感じるものもあるかもしれませんが、内容を読み、どのように指示内容を入れて送るか、をシンプルに捉えればOKです。

ChatGPTに指示文章を聞く

AIへの指示文章のことをプロンプトと呼びます。前述の通り良い回答を得るには良い指示文章を考える必要があります。

良い指示文章を考えるのは、慣れるまで難しいと感じるかもしれません。そんな時はやりたいことだけを伝えて、指示文章の例をChatGPTに考えてもらいましょう。

指示文章の例

ChatGPTが示した例をそのまま使用することもできますが、例を元に自分の好みにあわせて修正していけば、より良い指示文章作成への第一歩に繋がります。

MarkDown記法

Markdown記法は、文書をかんたんに書式設定(見出しをつけるなど)するための軽いマークアップ言語です。主に、Web上で使い、シンプルな記号を使って書式設定ができます。例えば、ブログやドキュメントの作成などで使われます。この記法を使って、ChatGPTに指示を送ると、複雑な指示文章を、より簡潔かつ正確に指示を送ることができます。

記法と聞くと小難しく感じますが、とてもシンプルなものですので以下の例と解説をご参考ください。

見出し

MarkDown記法を使った指示文章の例

# タスク
以下の記事を要約してください。

## 記事リンク
[この記事を読む](https://****.com/****)

## 要約に求める内容
主要な出来事

「#」を使って見出しをつけることで、ChatGPTは指示文章の構造を理解しやすくなり、正確な回答を得ることができます。見出しの付け方は以下の通りです。

# 大見出し
## 中見出し
### 小見出し

リスト(箇条書き)

MarkDown記法を使った指示文の例

# タスク
以下の記事を要約してください。

## 記事リンク
[この記事を読む](https://****.com/****)

## 要約に含める内容
– 主要な出来事
– 影響を受けた人物や地域
– 記事の結論

基本的に箇条書きで書ける部分は箇条書きで書いたほうがChatGPTに伝わりやすいです。その際に箇条書きであることをより正確に伝えるためには以下の書き方のどちらかを使用します。

箇条書き1
箇条書き2

または

* 箇条書き1
* 箇条書き2

番号付きリスト(順番のある箇条書き)

MarkDown記法を使った指示文の例

# タスク
以下の記事を要約してください。

## 記事リンク
[この記事を読む](https://****.com/****)

## 要約に含める内容
– 主要な出来事
– 影響を受けた人物や地域

## 要約の構成
1. 記事の結論
2. 全体の要約

箇条書きと似ていますが、こちらは数字を付けることで順番を指定できます。

1. 番号付き箇条書き
2. 番号付き箇条書き
3. 番号付き箇条書き

以上のようにすれば、複雑な指示も文字数を少なく、簡潔に指示ができるので、ChatGPTに誤認を与える可能性を減らし、より正確な回答を期待できます。1つ注意点があり、記号(「#」や「1.」や「-」など)と文章の間には半角スペースを1つ入れましょう。

その他にもMarkDown記法にはコードブロックやテーブルを指定するものがありますが、上記のものに比べると使用機会は少ないのでここでは割愛します。気になる方はぜひ調べてみてください。

応用編:深津式プロンプト

深津式プロンプトとは、noteのCXOである深津貴之氏が提唱するチャット形式AIへの指示フレームワーク(手法のようなもの)です。特にChatGPTへの指示をする際に有効であるとされています。その基本的な形式は下記のようなものとなっています。

深津式プロンプトの例

#命令:

あなたは{_______}です。

以下の制約条件と入力文をもとに、{_______}を出力してください。

#条件:

文字数は{_______}

{_______}

{_______}

#入力文:

{___テーマや要約材料____}

#出力文:

# 命令:
役割を明確にすることがポイントです。具体的にどのようなものを作ってほしいのかを明記します。

# 条件:
お願いしたい内容の条件を記載します。文字数や敬語の指定など条件や制限内容を明記します。

# 入力文:
命令と条件をもとに処理してほしい内容をここに記載します。

# 出力文:
ここには何も入れなくても大丈夫です。出力の形式を指定したい場合は追記します。

実際の指示文章の例を以下に記載しておきますのでご参考ください。

# 命令書:

あなたは[プロのSEOマーケター]です。

以下の制約条件と入力文をもとに [最高の要約] を出力してください。

# 制約条件:

・文字数は300文字程度
・小学生にもわかりやすく

# 入力文:

https://———
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# 出力文:

これは深津式プロンプトの基本形であり、より複雑な支持を出すこともできます。見出しも「命令」「条件」「入力文」「出力文」が基本ではありますが、その他にも自分の好きな見出しを追加、基本の見出しを変更して指示文章を作成することもできます。

おわりに

この記事で紹介したものに限らず、おすすめの指示文章の書き方は検索するとたくさん出てきます。日々いろいろな人がより良い指示文章の書き方を研究しているので、是非調べながら自分に合った指示文章の作り方を見つけてみてください。

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